現場から叩き上げの泥臭い司書になりたいと契約社員からスタートしたはいいものの、世の中は世知辛い!!
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司書の仕事って?
聞かれると、「書を司ること」とか「人と本をつなぐ仕事」と答えてドヤ顔をしていますが、あまりに抽象的すぎる。
というわけで、実務的な能力として端的に「 ググるのが得意」というのを決まり文句にしています。でもイマイチ伝わっていないな、と思うことが多いのですが、日経TRENDYさんが代弁してくれました
Googleをフル活用するための検索の基本を学ぶ http://gunosy.com/g/g0w6t
正にググるのが得意というのはこういうことです。ここに書かれている技術?は既に知っていましたが、大事なのは以下の3つ
①検索にはキーワード選びが重要
②検索エンジンだけで検索するだけでなく、情報は検索媒体を選ぶ
③演算子の使い方
見習い司書ですが、司書の検索技術についてちょっと書いてみます
①検索にはキーワード選びが重要
検索する際にキーワード選びが重要というのは、テーマに対してどこまで予想できるか、という所だったりします。
そこでの技術と言えば類語の知識と類語の検索があげられます。
例えば「飛行機」について調べるとしても飛行機の類語は「航空機」「旅客機」「エアプレイン」「エアープレイン」が挙げられ、「飛行機」だけで検索したときとこれらすべてをOR検索した場合ではもちろんヒット数が違います。
逆に、ヒット数を絞りたい場合はこれらをNOT検索したり、より狭義の「ボーイング」や「ジャンボ」「大型旅客機」などの単語をAND検索で入れればいいということになります。
そして、これらの類語を階層的に整理してくれているサイトもあります。
類語辞典というわけではなく「飛行機」のような科学技術用語であれば 、J「ST(科学技術振興機構)科学技術用語シソーラス」というものがあります。
主要な科学技術用語を概念で整理し、同義関係や意味上の類似関係、階層関係などによって体系的に整理した用語集のことです。
シソーラス用語フィールドには、その文献のテーマを表す科学技術用語を、「JST科学技術用語シソーラス」に収録されている約3.7万語の用語から選んで付与しているものです。
JSTシソーラスは「J-GLOBAL」( http://jglobal.jst.go.jp/ ) というサイトで無料公開されています。
まだ実際に使ったことはありませんが、「飛行機」について調べるにしてもこのデータベースを使うほうがいい場合もあるかもしれませんし、類語を調べてググるという戦法もとれます。
② 検索エンジンだけで検索するだけでなく、情報は検索媒体を選ぶ
①の最後の方に書いたようなことです。
主旨に対して何を使って、どのデータベースあるいは辞書や事典を使うのがいいか、それをプロの司書さんはよく知っています。(私は勉強中)
幅広い分野に精通しているというよりも「情報を探すための手段」を多く知っているのが司書職の検索技術と言えるのではないかと思います。
③ 演算子の使い方
よく言われるのは「再現率」と「適合率」です。
再現率=どれだけたくさんの情報を集められるか
適合率=検索意図にばっちり合う情報をどれだけ集められるか
いわば網羅性と精度といったところです。
"再現率を上げるには、検索語として同義語や関連語を追加したり、語幹一致機能を活用したり、シソーラス語を活用したりすることが有効である。また適合率を上げるには、絞り込みのための検索語を追加したり、検索語を特定のフィールドに制限したり、ノイズの原因となる検索語を除いたりする。"
(『新訂 情報検索の知識と技術』p39,社団法人科学技術協会,20011)
こういった考えに基づきAND,OR,NOT検索と前方,中間,後方,完全一致といった検索エンジンや検索システム、データベースが持つ機能と特性に従って検索式を立てます。
機能と特性を理解して検索式を立てることは、日常的に検索を「仕事」として日々やっていないと迅速には難しいものです。
なので、こういったことも司書の検索技術と言えるかと思います。
私は全部、勉強中です。特性は薄らぼんやり理解していても、言うは易し行うは難しといのが現実です。経験値と知識が圧倒的に足りません。
洗練された技術を持ってらっしゃるプロの方はインフォプロ、リサーチャーと呼ばれ、図書館よりも調査会社などに所属する方が多いように思いますが、図書館にもプロの方がいる…いる図書館にはいます。
正直、すべての図書館にいるとは言えません。またいつか書こうと思いますが、現実問題として専門的な司書が育つ環境が整っている図書館が少ないのが現状です。結果、検索技術を持った司書さんが絶滅危惧種になりつつあるように思います。
いえ、私の見聞が狭いだけかもしれませんが。。。
長くなりましたが、知識整理も兼ねて書いてみました。少しでも司書職について知ってもらえると嬉しく思います。
聞かれると、「書を司ること」とか「人と本をつなぐ仕事」と答えてドヤ顔をしていますが、あまりに抽象的すぎる。
というわけで、実務的な能力として端的に「 ググるのが得意」というのを決まり文句にしています。でもイマイチ伝わっていないな、と思うことが多いのですが、日経TRENDYさんが代弁してくれました
Googleをフル活用するための検索の基本を学ぶ http://gunosy.com/g/g0w6t
正にググるのが得意というのはこういうことです。ここに書かれている技術?は既に知っていましたが、大事なのは以下の3つ
①検索にはキーワード選びが重要
②検索エンジンだけで検索するだけでなく、情報は検索媒体を選ぶ
③演算子の使い方
見習い司書ですが、司書の検索技術についてちょっと書いてみます
①検索にはキーワード選びが重要
検索する際にキーワード選びが重要というのは、テーマに対してどこまで予想できるか、という所だったりします。
そこでの技術と言えば類語の知識と類語の検索があげられます。
例えば「飛行機」について調べるとしても飛行機の類語は「航空機」「旅客機」「エアプレイン」「エアープレイン」が挙げられ、「飛行機」だけで検索したときとこれらすべてをOR検索した場合ではもちろんヒット数が違います。
逆に、ヒット数を絞りたい場合はこれらをNOT検索したり、より狭義の「ボーイング」や「ジャンボ」「大型旅客機」などの単語をAND検索で入れればいいということになります。
そして、これらの類語を階層的に整理してくれているサイトもあります。
類語辞典というわけではなく「飛行機」のような科学技術用語であれば 、J「ST(科学技術振興機構)科学技術用語シソーラス」というものがあります。
主要な科学技術用語を概念で整理し、同義関係や意味上の類似関係、階層関係などによって体系的に整理した用語集のことです。
シソーラス用語フィールドには、その文献のテーマを表す科学技術用語を、「JST科学技術用語シソーラス」に収録されている約3.7万語の用語から選んで付与しているものです。
JSTシソーラスは「J-GLOBAL」( http://jglobal.jst.go.jp/ ) というサイトで無料公開されています。
まだ実際に使ったことはありませんが、「飛行機」について調べるにしてもこのデータベースを使うほうがいい場合もあるかもしれませんし、類語を調べてググるという戦法もとれます。
② 検索エンジンだけで検索するだけでなく、情報は検索媒体を選ぶ
①の最後の方に書いたようなことです。
主旨に対して何を使って、どのデータベースあるいは辞書や事典を使うのがいいか、それをプロの司書さんはよく知っています。(私は勉強中)
幅広い分野に精通しているというよりも「情報を探すための手段」を多く知っているのが司書職の検索技術と言えるのではないかと思います。
③ 演算子の使い方
よく言われるのは「再現率」と「適合率」です。
再現率=どれだけたくさんの情報を集められるか
適合率=検索意図にばっちり合う情報をどれだけ集められるか
いわば網羅性と精度といったところです。
"再現率を上げるには、検索語として同義語や関連語を追加したり、語幹一致機能を活用したり、シソーラス語を活用したりすることが有効である。また適合率を上げるには、絞り込みのための検索語を追加したり、検索語を特定のフィールドに制限したり、ノイズの原因となる検索語を除いたりする。"
(『新訂 情報検索の知識と技術』p39,社団法人科学技術協会,20011)
こういった考えに基づきAND,OR,NOT検索と前方,中間,後方,完全一致といった検索エンジンや検索システム、データベースが持つ機能と特性に従って検索式を立てます。
機能と特性を理解して検索式を立てることは、日常的に検索を「仕事」として日々やっていないと迅速には難しいものです。
なので、こういったことも司書の検索技術と言えるかと思います。
私は全部、勉強中です。特性は薄らぼんやり理解していても、言うは易し行うは難しといのが現実です。経験値と知識が圧倒的に足りません。
洗練された技術を持ってらっしゃるプロの方はインフォプロ、リサーチャーと呼ばれ、図書館よりも調査会社などに所属する方が多いように思いますが、図書館にもプロの方がいる…いる図書館にはいます。
正直、すべての図書館にいるとは言えません。またいつか書こうと思いますが、現実問題として専門的な司書が育つ環境が整っている図書館が少ないのが現状です。結果、検索技術を持った司書さんが絶滅危惧種になりつつあるように思います。
いえ、私の見聞が狭いだけかもしれませんが。。。
長くなりましたが、知識整理も兼ねて書いてみました。少しでも司書職について知ってもらえると嬉しく思います。
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